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Vol.67【多様化する志望先】

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イマドキ就活生コラム ~ 多様化する志望先 ~
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就活が進むにつれて、志望業界や職種がある程度絞られてくる。
就活の流れとして、ある意味自然な流れではないでしょうか。

例えば
「IT業界に絞っています」
「営業職志望だけど、BtoBの企業がいいです」などというように。

そのため採用する側としては
同業他社との受験学生のバッティングが起きるのは当たり前。
「毎年あの企業と学生層が被る」

「面接に来た学生に聞くと、あの企業と併願されていることが多い」
などということがよくあると思います。


ですが、最近はその傾向すらも変わりつつあるようです。

先日、とある小売業の採用担当者とお話をしたところ
ここ数年である商社とバッティングをすることが多くなり
逆に同業他社との併願者は数えられる程度しかいないそうです。

モノを扱う、という括りでは同じかもしれませんが
業界・職種はもちろん、勤務地や休日形態も全く異なる企業です。


志望した業界に絞って同業他社を広く見る、という動き方は減りつつあります。
仕事内容ではなく、社風に注目している。
業界を絞らず参加したインターンシップの流れでそのまま受験している。
など、様々な理由が推測できますが、明確な結論は出せません。

近年、就活の軸や志望理由は
「多様化」という言葉で収まらないくらい色々なケースがあるのです。
私たちの想像の範囲を超えることも多々。

この状況下、面接での見極めがなかなか難しいのではないでしょうか。
同業他社を受験している方と比較して
全く異業種異職種を受験している方の面接は
「当社の志望度は本当に高いのか?」が見えづらいでしょう。

選考間面談、リクルーター面談を行うなど何か工夫をしないと
こういった受験生の真意や志望度は見えてこないかもしれません。



私たち大人が、現代の学生の価値観を100%理解することは難しいです。
ですが
“理解しようとすること”や“考え方を許容しようとすること”はできる。
それが学生に歩み寄る上で大切な一歩だと私は考えています。

新卒採用を行う上で、学生との接触は絶対に必要なことです。
毎年変わる学生の傾向に手を焼くこともありますが、面白さでもあります。


このコラムが、今後就活生と関わっていく上でご参考になれば幸いです!

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