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Vol.52【就活の話がタブーなワケ】

●◎ 目次 ◎●
【1】イマドキ就活生コラム ~就活の話がタブーなワケ~
【2】実録!内定への道

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【1】イマドキ就活生コラム~就活の話がタブーなワケ~
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最近の学生たちは、友達と就活の話をすることに消極的です。
もっと言うと、触れてはならぬ領域、なんて話も聞きます。


昔はこうだった!というと学生から煙たがられますが…
私が就活生だった13年ほど前は、友達同士の情報交換は盛んだった記憶があります。

私が考える、今と昔の違いが起きた理由は2つです。



①他学生との微妙な距離感
大学入学と同時にサークルやゼミの活動が厳しく制限され、グループ討論はオンライン。
また、ゼミ内でも顔と名前が一致しなかったり敬語で話したりすることがある世代。
近いようで遠い距離感の中で生活していました。

私たちはゼミにお邪魔することもあるのですが、異様な場の空気をすぐ感じるほど。
この関係性で就活の話をするには、学生同士ハードルを感じるでしょう。



②慎重かつ気遣い気質
ESを見たり面接をしていると、よく感じる点ではないでしょうか。

この気質がよくわかる、学生から聞いたエピソードをご紹介します。

24卒の横山さん(仮名)は「絶対に友達と就活の話をしない」と決めていました。
万が一志望企業が同じだった場合、変に気を遣い、そのことに時間と体力を使いたくないから。

とはいえ、どうしても避けられないことが。


学内説明会の志望企業ブースで、同じゼミの友達と会ってしまったのです。
(このケースは①とは違い、ゼミに友達がいるケースです)

それがきっかけで就活のやり取りをせざるを得なくなり
互いに同じ企業を受けることが後に判明しました。

それだけでもブルーな気分だったそうですが、もう1つ問題がありました。
「ガクチカでゼミのことを話すなら、2人で同じ内容にしようよ」
と友達からLINEが届きました。

ゼミ、研究グループまで同じなため、ガクチカの内容が同じものでしたが
どうやら2人の間で差が出ないようにしたかったようです。

ですが、横山さんの心境はこう。
「選考なのだから差はついてもいいし、同じにする必要があるのだろうか」

言われた通りにしても横山さん自身が後悔するかもしれないですし
自分の心境通り伝えたら「自分だけ受かろうとしている」と思われるかもしれない。

どう返信しても影響が出る気がして、ずっと悶々として返信できず…
時間と体力だけが削られていったそうです。

「そんなの別に気にしなきゃいいじゃん」と思うかもしれませんが
今の学生にとって非常にシビアな問題なのです。




友達同士で情報交換、というよりは
お互い探り合う“情報戦”のような形で就活を進めているのが実態です。


現に就活の相談相手は【親】が最も多いのです。※
※株式会社ジェイック「就職活動の状況に関する23卒学生アンケート」https://www.jaic-g.com/news/pressrelease/news-2131/


こういった現状を知っておき、学生と関わっていくことが必要ですね!



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【2】実録!内定への道(24卒早期内定者)
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Campus Addを利用する学生たちが、どんな就活プロセスを経て内定を得るのか
学生の就活を紐解く新コーナー!

前回は、早期から就活を頑張るある学生の夏インターン参加まで取り上げました。

★3年生5~8月までの振り返り
春から積極的に情報会社のイベントなどに参加しIT業界に絞る。
自己分析などはCampus AddのプログラムでスキルUP。
夏インターンシップにも複数社参加。


今回は、内定を得て就活が終了するまでの活動をご紹介します。


春から始め、秋になっても就活の歩みを止めることなく、どんどん企業と接していきます。
9月にCampus Addが開催した、”働き方と福利厚生がテーマ”のイベントに参加。
ここで運命の企業に出会います。後に内定承諾する企業A社です。


A社のことはこの時初めて知ったそうです。
社名に込めた思いに共感し、担当者の方から伝わる社風や社会貢献への熱心さ。
企業説明を聞いたこの時点で、第一志望になりました。


そこからの行動も非常に積極的。

1対1の座談会では、なんと4時間にも亘り企業とお話していました!
企業側も魅力ある学生だったことからこの時間になったそうです。
質問をする様子からは、熱意が溢れんばかり。


そして、年明けの1月を迎えて……
モチベーションが低下する時期に入ってしまいます。

志望度が高い別の企業で、適性検査で落ちてしまったのです。
コミュニケーション力の高い学生でしたので、面接まで行けば自信があったそうですが
そこまでたどり着かず不完全燃焼・・・。


そこから気持ちを切り替え、並行して受験した他社選考はとんとん拍子で進みました。
内定もこの時期から出始めました。

そしてついに、2月に入って無事に第一志望A社から内定獲得!

A社とは何度も対話をしてお互い理解し合っていたこともあり
内定通知があったその日に承諾、就活が終了しました。
この学生の就活を数字で見てみると・・・

・インターンシップ参加 10社
・単独説明会参加 17社
・選考受験 9社(うちインターン参加企業5社)
・内定 3社(うちインターン参加企業2社)

といった戦績です。
ここ数年の就活生と比べると、受験社数は多い方ですね。



早期から頑張る学生は、2~3月には就活に決着がつくケースの実例でした。

動き出しが早い学生は、対人スキルが高く何事にも意欲的な印象です。
後手に回ると、そのような学生と出会える場は激減します。
(ただIT業界の動きは他業界よりも特別早い傾向にあります)

今回の実例を参考に、採用戦略にお役立ていただければ幸いです。


次回、また別の学生の実例を取り上げます!

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