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Vol.65【「~。」は怒ってる!?学生の文章の捉え方】

●◎ 目次 ◎●
【1】イマドキ就活生コラム ~「~。」は怒ってる!?学生の文章の捉え方~
【2】亀の一声 ~企業選び=恋人選び?~


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【1】イマドキ就活生コラム ~「~。」は怒ってる!?学生の文章の捉え方~
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採用活動時に学生と連絡を取り合う際、皆さんはどんなツールを利用していますか?
主にメールを利用している、という企業が多くを占めるかもしれませんが
最近はLINEを使う企業も増えています。

企業公式アカウントを作成し、そこで情報発信やイベント予約を取る
といったことも珍しくありません。

また採用活動に限らず、入社後の新入社員や上司や部下とのやりとりにも
LINEを使用する機会が溢れていますよね。


ですが、この”LINE”での文章の書き方について
どうやら世代間でギャップがあるようです。

最近、ある記事が目に留まりました。

それは
「現代の若者は句点に威圧感や怒りを読み取る」といった内容のもの。
既にこのニュース※をご覧になった方もいるかもしれません。


若い世代は、LINEでの日常のやり取りで句読点をほぼ使いません。
以前のメルマガでも触れましたが、タイパ重視の世代ということもあり
時間的コストを踏まえても句読点を入力しない方がスムーズだと考えるようです。

故に、文字で相手の感情を読み取ろうとするとき
普段自分たちが使わない句点に意味づけしてしまうのです。


記事に登場する学生は、以下のように解釈しています。

文末が「笑」→怒っていない
文末に何もつけていない→少し怒っている
文末が「。」→怒りの強調


恐らく、メールであればそのような解釈をしないでしょう。

現代の若者にとって
LINEがプライベートでも使用する頻度が高い身近なツールだからこそ
こういった捉え方をしてしまうのかもしれません。


Campus Addでも学生との連絡手段にはLINEを使います。
私自身も文末が句点のみで終わる文章は
学生からすると距離が遠い印象になるのではないかと意識していました。
それゆえ「!」を多用しがちな文章になってしまいます。

「!」以外に、フラットさや柔らかな雰囲気を文字で表現する方法として
絵文字が思い浮かびますが……沢山使えばいいというわけでもなさそうです。


絵文字の乱用は「人情味が欠ける」「機械的」と捉えてしまうという学生談。
確かに自動で一括送信されている公式LINEの文章は絵文字だらけ
ということがあるからでしょう。

LINEのメッセージは、文末によって印象を変える恐れがあるのです。

この事は、就活生のみならず
若い社員とLINE上でコミュニケーションをとる際にも意識しておくと良いかもしれません。

心当たりはないが、突然部下との関係が悪くなった……
そんなとき、原因はLINEのやりとりが影響しているのかもしれません。



LINEやSNSなどで短い文章をリアルタイムで行うやりとりに慣れている若者世代、
メールで挨拶から締めの文章まで長文で交わすやりとりに慣れている社会人。

文章に対する認識にギャップがあるため
お互いを理解してそのギャップを埋めることが大事です。


気軽に送信した文章でも、思わぬ方向に誤解されることもあるかもしれません。
学生や若い社員の方とのやり取り、是非気にかけていただければと思います。



参考資料:Yahoo!ニュース 1/21(日)配信
「。」に威圧感や怒りの感情を読み取る若者 背景にタイパ重視世代の“気遣いと正義”




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【2】亀の一声 ~企業選び=恋人選び?~
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近年の就活生は、受験する企業数が減少しています。
この現状は、情報会社のデータや学生から聞いた話で実感していることだと思います。

Campus Addに来る学生たちに、このことについて話を聞くと
「受験企業数を増やすと一社の対策に集中できない」
「志望動機を磨くことができない」といった声があがりました。

利用学生の受験企業数についても、平均で
文系学生は5社程度、理系学生は2~3社程度といった肌感覚です。
(20社程度という学生もいました)

学生の受験企業数が少ないといった傾向は年々強まっている印象です。


この傾向はなぜ起こるのでしょうか。
昨今の就活生の傾向を踏まえると、主な要因として以下の三つが考えられます。


①タイパ重視の就活をしている
②就活に労力を割かなくなっている
③売り手市場であるため、受験企業が少なくても内定が取れる


ですが、学生目線で考えると何か他にも理由がある気がしています。
学生の話を踏まえ、色々考えてみました。

そして思い至ったのは
企業選びは、恋人選びと感覚が近いのではないかということ。


例えば、「恋人になりたい!」と思える異性ができたとき
その人のことをもっと深く知りたくなります。

その際、周囲にいる人や似た傾向の人のことまで深く調査し、比較をする……
なんてことはしませんよね。

また、その調査や比較をするにしてもどこか後ろめたさを感じるでしょう。
その異性を裏切っているような心地がするかもしれません。

この感覚が、そのまま就活における企業選びとイコール、
と言われるとなんだか腑に落ちる気がします。

「ここで働きたい!」という企業を見つけたとき
面接などの場で競合他社や他業種のことを触れるのは気を遣う……といったように。


また、「企業選び=恋人選び」の感覚だとするなら
志望企業を絞ることで一社の対策に集中したいという慎重さも
納得できるものがありますね。

この感覚を持っている学生が多いとしたら
これから急激に学生の受験企業数が増加するということは望めないでしょう。

もちろん、これは私の考えであって正解はありません。(なので”亀の一声”です)
当の学生たちも自覚はしていないと思います。


今の時代を生きる若い世代をダイレクトに触れられるのが就活生たち。

毎年傾向が違うのも就活生の特徴。

お伝えしたような感覚は、来年には変わっているかもしれません。

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